【ゲーム開発】開発費たったの「1万円」でFPSを作り、Steamで売ったらどうなったか?その結果を公開!

開発費1万円の自作ゲームを売ってみた! ゲーム開発

今回はゲーム開発の個人的な体験談に関する話題で、

開発費「1万円」でFPSゲームを作り、Steamで売ってみた結果どうなったか?

をまとめてみるという内容になっています。

ゲーム開発というとゲーム会社が巨額の開発費を投じて行うもの、という認識が強い方もいらっしゃるかと思いますが、個人開発レベルだともちろんそんなことはなく低予算でゲームを作るのが当たり前となっています。ただそのような中でも

  • 開発費をいくら使ってゲームを開発したか?
  • そのゲームを売ってどのくらい儲かったか?

という情報を出している方はかなり少ない印象を受けたので、ちょうど超低予算ゲームを作って売ったところだしその結果をまとめてみようと思いました。

そこでここでは

  • 今回作ったゲームについてと、その開発費の内訳
  • なぜ低予算ゲームを作ったのか?
  • Steamでの売り上げはどうだったか?

といった点について書いていきますね。

今回作ったゲームについて

まずはじめに、今回開発費1万円で作ったFPSは下記の「アリスとガトリング」という作品です。

これがどういうゲームなのかというと、一言でいえば敵を撃ちまくってスッキリするというような内容のFPSです。主な特徴は次のとおり。

  • ガトリングガンをぶっ放して敵をなぎ倒すFPSゲーム。
  • かわいいキャラクターと楽しいストーリーが特徴。流血表現などはなく、誰でも安心してプレイできる。
  • FPS初心者の方でもサクッと楽しめる難易度。

FPSというと過激な表現のものが多いので、そういうのが苦手な方でも楽しめそうな作品があればいいなと思って開発しました。

開発費の内訳

では次に「開発費1万円」という文言をタイトルを書いたからには開発費の内訳をきちんと書いておこうと思います。

正確に言うと今回のゲームの開発費は「11390円で、その内訳は

  • Steamに支払ったゲーム登録料(11290円)
  • 女の子の格安ボイス素材(100円)

という非常にシンプルな感じになっています。ただこう書くと

え、もっとアセットとかにお金かけたんじゃないの?

と思う方もいらっしゃるかもしれないのでその辺をどうしたのかも詳しく書いておきますね。

使用したアセットについて

まず、当然ながら今作にはたくさんのアセットを使っています。ただしそのうちの大半は

  • 自作したアセット(FPS用の基本システム、一部の3Dモデル等)
  • アセットストアやネット上で配布されている無料素材(主に3DモデルやBGM等)

となっており、それらに関しては当然お金はかかっていません。

また有料アセットも使っていて、使用アセットに占める割合としては4割くらいなのですが、そのうちの99%は以前作ったゲームに使ったものを再利用しただけなのでノーカウントとしています。

このような次第で結局このゲームのために支払ったのは

  • Steamの登録料
  • 格安ボイス素材の購入費用

だけとなりました。

なんでそんなに低予算のゲームを作ったの?

さてここまでの内容をご覧いただいた方の中には「なぜそんな低予算のゲームを作ったのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。その理由としては主に次の2つが挙げられます。

  1. ゲーム開発に使えるお金がないから
  2. お金をかけなくても楽しいゲームを作れると思っているから

理由1:そもそも金がない

まず一つ目の理由としては、そもそも私は貧乏で金がないからです。

物価ばかり上がって賃金がちっとも上がらない今のご時世、普通に暮らすのも精一杯なのに趣味のゲーム開発につぎ込める金があるはずがありません。本当はお金をつぎ込んで

  • 優れた開発環境を整える
  • オリジナルの素材をプロに作ってもらう
  • 英訳などをプロに頼んで正確に翻訳してもらう

といったことをしたいのですがそんなのは夢のまた夢です。かなしい。

ちなみに恥ずかしい話ですが、Steamの登録料を支払うときに「本当に1万円支払ってまでSteamに出す必要があるんだろうか…?」とめちゃくちゃ悩みました。なんかこう、1万円くらいスッと出せるようになりたいものですね…。

理由2:お金をかけなくても楽しいゲームを作れると思っているから

次に二つ目の理由は、お金をかけなくても楽しいゲームを作れると思っているからです。

世の中の有名ゲームの多くは莫大な開発費を投じて作られているわけですが、だからといって楽しいか?というとそうとも限らないのが現状です。実際、美麗なグラフィックの制作に費用をかけているだけで肝心のゲーム内容がスカスカなAAAタイトルもありますからね…。

つまりゲームの楽しさはロジック的な部分が大きく、そこはアイデア勝負でありお金をかけたかどうかはそこまで影響しないと私は勝手に思っています。楽しさという点に限って言えば低予算であっても大作と張り合える可能性があるので、それなら別にお金をじゃんじゃん使う必要もないというのが私なりの勝手な考えです。

Steamでの売り上げ・評判はどうだった?

では最後に、肝心のSteamで超低予算ゲームを売ってみた結果はどうだったのか?という点を書いていこうと思います。

結論まとめ

まず結論から言うと、執筆時点(発売から1週間後)では

  • Steamでリリースしたといっても結局ほとんど儲からなかった
  • レビューも数件しか書いてもらえなかった

という感じです。うーん残念…。

売上に関する敗因

売上に関していえばゲーム自体のクオリティが明らかにショボいことに加えて、いつも通り効果的に宣伝できていなかったことが主な原因として挙げられると思います(※宣伝といえばプレスリリースを数社に送って、そのうち2社に掲載してもらえたくらい)。つまり見事に埋もれました。

あとは自分の作りたいゲームを作っただけで「誰が遊ぶのか?」まで考えていなかったという点も痛かったですね。自分の作りたいゲームを作ったからといって売れるわけではない…ということがよく分かりました(※かといって作りたくもないゲームを作ってもモチベーションが下がるだけなので、一体どうすればいいんでしょうね?という話になりますが…)。

評判について

次に評判については、そもそもそんなに売れなかったので話題にもならず、レビューも数件しか書いてもらうことができませんでした。まあでも、何も書いてもらえないよりは遥かにマシなのでレビューしてくださった方々には感謝したいです。

実際の売上データや評判のデータを公開!

それでは皆さん気になるであろう実際の売上等のデータを公開します。下記ではSteamでの発売後1週間の結果(=いわゆる初動)を掲載していますので、参考程度にご覧ください。

※下記のデータはSteamから掲載許可を頂いています。

売り上げ等のデータ

まず発売後1週間の売り上げデータは次のとおりです。

項目名 データ
(参考)ゲームの価格 定価550円、発売後1週間はローンチセールで495円
Steamでの初週売上本数(※返品されたものは除く) 約50本
利益(=手数料や税金などを差し引いた後の金額。ドル建て) 160ドル程度(=執筆時点の為替レートで22000円程度)
(参考)ウィッシュリスト登録数 300件くらい

先ほども書いた通り開発費が約11000円なので少し利益が出た程度です。まあ初週売上50本というのはそこまで悪い数字ではないとは思うのですが、とにかくこの価格でこの程度の本数だと儲からないのは事実ですね。

なお一般的に

  • 販売数はウィッシュリスト登録数の10~20%程度
  • 返品率は販売数の10%程度

だと言われているのですが、ほぼその通りの結果となりました。

評価

お次は発売後1週間の時点で頂いた評価です。

項目名 データ
Steamのレビュー数 2
高評価数 2

いちおう高評価を2件頂くことができました。配信前は「こんなクオリティでボコボコに叩かれないかな…」と戦々恐々としていたのですが、蓋を開けてみれば比較的好意的な反応を頂けたのでひとまずホッとした感じです。ありがたい…!

おわりに

以上、開発費1万円で作ったゲームをSteamで売ってみた結果についてのお話でした。

こうして結果だけ見るとなんか残念な感じではあるものの、Steamという晴れ舞台への出品を目指して色々努力した経験は今後のゲーム開発に大いに役立つと自分自身勝手に思っています。…ま、とりあえず個人開発したゲームをSteamで売ってみたいという方は「儲けはこんなもんなのか…現実は厳しいよな」くらいに思っていただければ、この記事を書いた価値があったというものです。

この記事が少しでもゲーム開発の参考になれば幸いです。