【ゲーム開発】Steamで自作ゲームをリリースして分かった「意外な事実」5選

Steamでゲームをリリースして分かったこと ゲーム開発

今回はPCゲームでおなじみのSteamに関する話題で、タイトルの通り

Steamで自作ゲームをリリースしたら意外な事実が分かった

という内容になっております。

私は最近になって初めてSteamで自作ゲームをリリースしたのですが、今までゲームを買うだけの場所だったSteamでゲームを売る側になってみると意外なことが色々と分かったんですよ。

そこでここではその辺のことについて書いていきますね。

自作ゲームをSteamでリリースして分かったこと5つ

では早速ですが自作ゲームをSteamでリリースして分かったことをご紹介していきます。主な項目は次の5つです。

  1. Steamのゲームは、たとえクソゲーであっても大変な労力をかけてリリースされている
  2. ゲームにもよるが購入者の大半が日本人という場合もある
  3. ゲームの無料体験版は物凄い勢いでライブラリに追加される
  4. サポート用メールアドレスに迷惑メールがどっさり届くようになる
  5. Steamでリリースしたからといって売れるとは限らない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Steamのゲームは、たとえクソゲーであっても大変な労力をかけてリリースされている

まず一つ目にして一番驚いたことは、Steamでのゲームのリリース作業はとんでもなく大変だということです。具体的に何がどう大変なのかについては下記の記事で詳しくご紹介したのでそちらをご覧いただきたいのですが…

【ゲーム開発】Steamで自作ゲームをリリースするまでの手順・注意点まとめ
今回は自作ゲームの販売方法に関する話題で、 Steamで自作ゲームをリリースするまでの流れや、リリース作業の注意点 を一通りまとめてみるという内容になっています。 個人的な話になってしまいますが、私は2022年に初めて「アリスとガトリング」...

要約すると

  • 記入・設定すべき項目が異常に多い
  • 初見だとワケの分からん設定項目だらけ
  • Steamとのやり取りは全部英語で行う必要がある

という感じなんですよね。なので私自身かなり苦労しまして、正直なところ「これゲーム作るよりも大変なんじゃないか…?」と思ったくらいです。

それでこの苦労を実際に味わった身からするとSteamで販売されているあらゆるゲームはこの超面倒くさいリリース作業を経てストアに並んでいるわけなので、たとえクソゲーであっても一定の敬意をもって扱ってほしいなと思いました。

まあもちろん、Steamで買ったゲームの出来が悪かったら思わず「クソゲーだ!」とサムズダウンしたくなる気持ちはよく分かりますが、ゲーム出す側も苦労して出しているのでその点は少し配慮してあげて欲しいなと思います…。

ゲームにもよるが購入者の大半が日本人という場合もある

次に二つ目は、ゲームにもよると思うのですがSteamでの購入者の大半が日本人の場合もあることには驚きました。

というのは私がリリースしたゲームはUIもテキストもばっちり英語に対応しているにもかかわらず、実に購入者の7割は日本人の方だったからです。リリース前は

Steamはグローバルなサイトだから海外の人のほうが買ってくれるだろうなぁ

などと思っていたら大間違いでした。グローバルとは一体…?

ただまあこれに関しては、今回私がリリースしたゲームがアニメ風のグラフィックを採用していたということも一つの要因かもしれないので、あくまでもゲームによるものだとは思います。しかし「そろそろ本気で海外展開するぞー!」と思っていた私にとってはかなり意外な結果になったのは間違いありません。

ゲームの無料体験版は物凄い勢いでライブラリに追加される

三つ目の意外な事実は、ゲームの体験版はものすごい勢いでライブラリに追加されるということです。

私がリリースしたゲームは発売後1週間でだいたい50本くらいしか売れなかった一方で、一緒に出した体験版のライブラリ追加数を見たら2200くらいになっていたのでこれもビックリしました。

もちろんこの数字はあくまでも「ライブラリ追加数」であってダウンロード数や実際のプレイ数ではないのですが、それにしてもこれだけ多くの方が体験版に興味を持つとは思わなかったので意外でしたね…なんか体験版コレクターみたいな人も結構いるのかな?とか思ったくらいです。

ちなみに余談として、以前Steamで無料ゲームを出した開発者の方が「ライブラリ追加数が1万を超えました!」的なツイートをしているのを見たことがあって、その時は「すげぇ!」と思ったのですが今となっては「それ普通じゃん…」と思うようになってしまいました。つまり無料かつ、ある程度のクオリティがあるゲームだったら大量にライブラリに追加されるのはSteamでは普通だというわけです。

サポート用メールアドレスに迷惑メールがどっさり届くようになる

さて四つ目は、Steamでゲームをリリースすると迷惑メールがどっさり届くようになるということです。

具体的には「宣伝してあげるからゲームのキーをくれ!」的な内容のメールが多いのですが、どれもこれも怪しい差出人ばかりで全く信用できないので個人的には全部無視しています。

ちなみに迷惑メールの宛先は全て「ゲーム登録時に記入するサポート用メールアドレス」になっているので、これからSteamにゲームを登録するよという方はその欄には迷惑メールがガンガン来ても構わないアドレスを書いたほうがいいと思います。

Steamでリリースしたからといって売れるとは限らない

最後に五つ目は、当たり前のことかもしれませんがSteamでリリースしたからといって売れるとは限らないということです。

まずSteamは巨大なマーケットであり、ユーザー数がものすごく多いのでゲーム開発者からしたら「もしかしたら自作ゲームがガンガン売れるかも?!」と期待してしまいがちだと思います。しかしSteamは巨大であるがゆえに

  • 一日に何十本もの新作ゲームがリリースされる
  • 大作ゲームや話題作だけが大きく取り上げられる

という感じなので、特に個人開発ゲームの場合はリリースしてみると大した売り上げにならない可能性が高いと思います(少なくとも私はそうでした)。

したがって「Steamなら売れる!」と思い込むと痛い目を見るかもしれません。この点には十分注意したほうがよいでしょう。

おわりに

以上、自作ゲームをSteamでリリースして分かったことについて書きました。

自作ゲームを売るまでは単に「面白いゲームを安く買うところ」というだけだったSteamも、こうして舞台裏に立ってみると色々なことが分かって面白いです。こういう点を踏まえてもPCゲームを開発している方であればSteamでのリリースはかなりの経験値になると思いますので、ぜひチャレンジしていただければと思います。

この記事がゲーム開発のお役に立てば幸いです。