今回もChatGPTに関する初心者向けの話題で、タイトルの通り
を一通りまとめてご紹介するという内容になっています。
ChatGPTが公開されてからしばらく経ち、今ではかなり多くの方がこのツールを使うようになったと思います。しかしそうは言っても未だに
- 試しに登録してみたけどいまいち使いこなせていないなぁ…
- わざわざChatGPTに聞くよりもググったほうがいいや
- 結局使い道がよく分からん!
という方も少なくないことでしょう。加えて、「ChatGPT 活用方法」などと検索しても企業向けの解説が多く個人として使いこなす方法はあまり出てこなかったので、個人として活用できる方法をご紹介すれば皆さんに喜んで頂けるのではないかなと思いました。
このような次第でここではChatGPTを持て余している初心者の方のために、ChatGPTの得意・不得意を踏まえたうえで厳選したChatGPTを個人で活用する方法を具体的に・わかりやすくご紹介していきますね。
まずはChatGPTの得意・不得意を知ろう
でははじめに、活用方法をご紹介する前に前提知識としてChatGPTの得意・不得意について知って頂こうと思います。これをきちんと理解しておくとChatGPTをより便利に使いこなすことができるのでぜひ読み飛ばさずにご覧ください。
ChatGPTの欠点
まずはChatGPTが苦手なことや、仕組み上の欠点についてです。細かい欠点は色々ありますが、主なものとしては下記が挙げられます。
- 最新情報には対応していない
- 知らないことを「知らない」と言えない(=平気で知ったかぶりをする)
- 間違った情報を提供してくることが結構ある
欠点1:最新情報には対応していない
一つ目の欠点は最新情報には対応していないことです。
この記事の執筆時点ではChatGPTは2021年までの情報しか学習していないので、それ以降の情報を尋ねても正確な答えは返ってきません。
欠点2:知らないことを「知らない」と言えない(=平気で知ったかぶりをする)
次に二つ目の欠点は、ChatGPTは知らないことを「知らない」と言えない性質があることです。
例えば世の中に存在しない適当なタイトルのゲームについて尋ねると、ChatGPTはあたかもそのゲームを知っているかのように振舞います。つまり平気で知ったかぶりをするのでこの点は特に注意したほうがいいと思います。
対策としてはChatGPT用のプロンプトのコツ記事で紹介したように
と書いておけば「知りません」と言うようになります。ただこのようにきちんと断りを入れないと知ったかぶりするという性質があることはChatGPTを使う上で覚えておくべきでしょう。
欠点3:間違った情報を提供してくることが結構ある
三つ目の欠点は間違った情報を提供してくることが結構ある点です。
これは明らかに間違っているような回答ならまだマシなのですが、厄介なことに回答がおおむね正しいけれども部分的に間違っているような場合がかなり多いです。つまり一見すると正しそうでそのまま信じてしまいそうなウソ情報を提供してくるのが一番怖いところなんですよね。
しかも先ほどの知ったかぶりする性質とも相まって実はChatGPTは平気でもっともらしい嘘をつくAIであるとも言えます。そもそもChatGPTは情報の出どころも全く教えてくれないわけですから、ChatGPTが言うことは「間違っているかも?」くらいに思っておいた方が安全です。
欠点からわかること:ChatGPTは調べ物には向かない
以上の欠点を踏まえるとChatGPTに向かないことが分かります。それはズバリ
ということです。
まあ自分が知らないことについてざっくり概要を知るために「○○について分かりやすく教えて」と尋ねる程度ならかまいませんが、そのような場合でもChatGPTが提供する情報を鵜呑みにするのは非常に危険です。正確な情報を知りたい場合は必ず他の方法で調べましょう。
ChatGPTが得意なこと
お次はChatGPTが得意なことについてです。主に次のようなものが挙げられます。
- アイデアの提案
- 要約・校正など文章の加工・チェック
- プログラミング
得意なこと1:アイデアの提案
まずChatGPTが得意なことの一つ目はアイデアの提案です。
ChatGPTは膨大な量の情報を学習しておりアイデア出しが大得意で、王道なアイデアから斬新なアイデアまでかなり幅広い提案をしてくれます。また、AIなのでいくらでも「壁打ち」できる点も魅力的です。したがって特に創作活動をしている方にとってはChatGPTは心強い相棒になってくれることでしょう。
得意なこと2:要約・校正など文章の加工・チェック
二つ目として文章の要約・校正など文章を加工したりチェックしたりすることも得意です。
ネット上の長くて難解な文章を上手く要約してもらったり、フォーマルな文章を書く際に添削してもらったりすると便利です。
得意なこと3:プログラミング
三つ目としてChatGPTはプログラミングもできます。
精度的にはまだ発展途上のようですが、人気がある言語ならしっかり動くレベルのソースコードを書いてくれるのでプログラミング初心者の方が補助として使うのは十分ありです。
厳選!ChatGPTの具体的な活用方法まとめ
さて前置きがだいぶ長くなってしまいましたがここからが本題です。先ほどのChatGPTの得意なことを踏まえて活用方法を考えると、具体的に次のようなことに活用できることがわかります。
- 創作活動のアイデア出し
- アイデアのレビュー
- 決まりきった文章の作成
- 文章の要約
- 文章の校正
- 口調を変更
- 翻訳
- 英文の添削
- プログラミング補助
- 話し相手
それぞれ詳しく見ていきましょう。
創作活動のアイデア出し
まず一つ目は創作活動のアイデア出しです。例えば
- ゲームのアイデアを具体的に提案して
- 小説のタイトルの案を、日本語版と英語版で表形式にして提案して
- ファンタジー世界の架空の地名を考えて
といった具合に、アイデアの候補をたくさん提案させる使い方が向いています。
試しに下記のプロンプトでアイデアをいくつか提案してもらったところ、なんかそれっぽい案がいくつか出てきました。
あなたは一流のゲームデザイナーです。私は「宇宙」をテーマにしたコミカルなRPGを作ろうと思っているのですが斬新なアイデアが思い浮かびません。そこで宇宙をテーマにしたRPGとして最高に斬新で笑えるゲームのアイデアをなるべく多く・具体的に提案してください。ただし、既にありそうなアイデアは除外してください。
もちろんこの案をそのまま使うのはちょっとアレですが、それでも取っ掛かりとしては悪くない感じのアイデアが出てきたことが分かります。たまに自分が思いもよらなかったアイデアを提案してくれることもあるので上手く使えばなかなか有用です。
アイデアのレビュー
次に二つ目としては、ChatGPTは自分のアイデアをレビューしてもらい改善するのにも役立ちます。
例えば先ほど提案してもらったアイデアを元に下記のような適当なアイデアを考えてレビューをお願いしたところ、良い点や改善すべき点を指摘してくれました。
こういうことを友達とかに頼むのは結構ハードルが高いと思うのですが、AIが相手なら気軽に相談できますしいくらでも付き合ってもらえるので便利ですよね。創作活動をしている方はぜひアイデア磨きに活用しましょう。
ちなみに応用例として
と聞けば点数で評価してもらえます。この方法も客観的に自分のアイデアの良さを知れて便利です。
決まりきった文章の作成
また、ChatGPTは決まりきった文章を作るのも得意です。例として条件を提示したうえでビジネスメールの文章を考えてもらったところ下記のようになりました。
…さすがにこれをそのままコピペして送ったら課長に怒られそうですが、叩き台として使う分にはよさそうです。
また、このほかメールだけでなく指定のフォーマットで文章を考えてもらうのもかなり便利です。「こういう形式で文章を考えて」と言えばその通りに文章を生成してくれるのはありがたいですね。
文章の要約
ChatGPTは文章の要約も大得意です。例えば「走れメロス」の冒頭を140文字程度に要約してもらうと下記のようになりました。
端的に分かりやすく要約されているのがわかります。
文章の校正
次に、文章に不安がある場合はChatGPTに校正してもらいましょう。試しに次のような文章を投げてみると問題点を洗い出して修正してくれました。
口調を変更
ChatGPTにかかれば文章の口調を変更するなどお手の物です。例えば「吾輩は猫である」の冒頭をお嬢様口調にしてもらうと下記のようになりました。
このやり方は創作活動のセリフを書く時などにいちいち口調を調整するのが面倒くさい…という場合に重宝します。私もよく使っている活用事例です。
翻訳
ChatGPTは自然な翻訳を行うこともできます。試しに「不思議の国のアリス」のヘンテコな文章を翻訳してもらったところ次のようになりました。
Google翻訳だと下記のような感じなので、ChatGPTのほうが自然に翻訳できていると思います。
英文の添削
また、英文の添削もしてもらえます。試しに私が適当に書いた英文を添削してもらうと次のようになりました。
いくらでも添削してもらえるので英語の勉強に最適ですね。
プログラミング補助
あとはプログラミングのお供としても活用できます。ChatGPTは簡単なソースコードならすぐに書いてくれるので初心者の方が叩き台として使うのに役立ちます。
例としてUnity用の2Dゲームのキャラクターのジャンプ処理を書いてもらったところ次のようになりました。
処理のやり方としてはあまり万全ではない手法を使っていますが、とりあえず動くソースコードにはなっています。叩き台としては十分活用できそうですね。
話し相手
最後はチャット形式ということでやはり話し相手になってもらうのもいいと思います。話し相手になってもらう場合はChatGPTがどう振舞うかを明確にしておいた方がいいので、「こういうキャラクターとして振舞って」と予めお願いしておくようにしましょう。
ここではChatGPTに「恥ずかしがり屋なお嬢様」になりきってもらいおしゃべりをしてみました。
(中略)
ちゃんと恥ずかしがり屋なお嬢様として振舞ってくれました。
おわりに
以上、ChatGPTの具体的な活用方法を厳選してご紹介しました。
ChatGPTは高性能ゆえに持て余してしまう方も多いかと思いますが、上手く使えば仕事や創作のお供として非常に心強い相棒になってくれますので、ぜひ上記の内容を参考にしていただきご活用いただければと思います。
この記事が何かしらご参考になれば幸いです。