今回はStable Diffuisonのテクニックに関する話題で、
をご紹介するという内容になっています。
Stable Diffusionで色々な美少女イラストを生成していると、一人だけが描かれたイラストでは飽きてしまって複数人が登場するイラストを生成したくなることがあります。しかし数人ならともかく、たくさんのキャラクターを登場させようとしても
- そもそもそんなにたくさんのキャラクターが出ない
- キャラクターの顔など細部が潰れてしまってきれいなイラストにならない
といった問題が出てきますよね。
しかしこのようなイラストを生成する場合にはちょっとしたコツがあり、それをマスターすれば簡単にきれいな集合絵を出すことが可能です。
そこでここではそのような「集合絵」の生成テクニックについて詳しくご説明しますね。
美少女だらけの集合絵のサンプル画像
はじめに、今回ご紹介するテクニックを使って私が実際に生成した美少女だらけの集合絵のサンプルを掲載します。
大人数でもかなりきれいに描けていますね!もちろんよく見ると変な個所も結構あるのですが、まあその辺はAIイラストということでご容赦ください…。
集合絵を生成するための下準備
さて、きれいな集合絵を生成するためにはいくつか下準備が必要です。
- Tiled Diffusionをweb UIにインストールする
- 集合絵に適したモデルを導入する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Tiled Diffusionをweb UIにインストールする
まずは下記の記事でご紹介している「Tiled Diffusion」という拡張機能をweb UIにインストールする必要があります。まだインストールしていないよという方は先にそちらの導入を済ませておきましょう。
ちなみにこのTiled Diffusionを使わないと、先ほどのサンプルと同じ条件でも下記のように大人数の集合絵が上手く生成されません。したがってこれは必須の拡張機能だといえます。
集合絵に適したモデルを導入する
次に、使用するモデルによっては集合絵の得意・不得意があるようです。下記の記事でご紹介しているモデル「Anything」のv4.5を使ったところきれいな集合絵を生成できることがわかったので、ここではこのモデルを使用しています。そちらも併せて導入しておいてください。
きれいな集合絵の具体的な作り方
では下準備をしていただいたところで集合絵の具体的な生成方法をご紹介していきます。
Tiled Diffusionの設定
まずはTiled Diffusionの設定についてですが、イラストにたくさんのキャラクターを出すにはTiled Diffusionの「Latentタイルの幅・高さ」の項目が重要です。
ここの値を小さめにするとキャラクターが小さくなり人数もたくさん出るようになります(※ここをいじった場合は「Latentタイルの重なり幅」も半分~半分よりやや高めくらいの値にしておくとよいでしょう)。
ただし小さすぎると顔などのディテールが潰れてしまいます。そこで例えば解像度が2048pxくらいの場合は「64~96」あたりが個人的にはおすすめです。
呪文の例
次に呪文については例えば下記のようにシンプルなもので十分です。
一番重要なのが「group shot」というキーワードで、これがないとキャラクターがきれいに並んでくれないことが多いです。必ず記入するようにしましょう。
その他の設定
最後に、モデルにもよると思いますがサンプラーは「DPM++ SDE Karras」がおすすめです。いくつか試した結果このサンプラーが一番きれいに集合絵を描けるような気がします。もちろん好みにもよると思いますので色々試してみてください。
おわりに
以上、簡単ではありますがStable Diffusionできれいな集合絵を生成する方法をご紹介しました。上記のコツをつかむだけで簡単に楽しいイラストを生成することができて便利なので、ぜひ試してみてください。
この記事が美少女イラスト生成のお役に立てば幸いです。