【ゲームを作りたい人必見】ゲームって個人で作れるの?ガッポリ儲かる?疑問に回答!

ゲーム開発の疑問に回答! ゲーム開発

初心者の方がゲーム開発を始めるにあたって、まず大きなハードルは「分からないことが多すぎる」ことだと思います。そもそもゲームは初心者でも簡単に作れるのか?とかお金はかかるのか?とか、色々気になることがあってググってもハッキリした答えはなかなか出てきませんよね。

そこでこの記事では執筆時点で35作品以上のゲームを個人で完成させてきた私が、「個人でゲームを作りたい!」と思っている初心者の方のために

  • そもそもゲームって個人で簡単に作れるの?
  • お金はかかるの?
  • ガッポリ儲かる?
  • プログラミングの勉強は必要?

といった疑問にズバリ回答していきます。

【注意】

  • 当然ながら回答はあくまでも私個人の意見です。ゲーム開発者がみんな同じことを言うわけではないので注意。
  • 偉そうに書いてますが私はヒット作を作った人でもなんでもないので、話半分に読んでください。

「ゲームを作りたい」と思っている方の疑問に回答!

ではさっそくですが、ゲームを作りたいと思っている方が考えそうな疑問7個に丁寧に回答していきますね。

  1. ゲームって個人で簡単に作れるの?
  2. 簡単にお金を稼ぐことはできる?
  3. ゲームを作るのにお金はかかる?
  4. プログラミングの勉強は必要?
  5. どのゲームエンジンを使えばいいの?
  6. ゲームを作っていて大変なことはある?
  7. ゲームを作っていて楽しいことはある?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Q1.ゲームって個人で簡単に作れるの?

正直言ってゲームの規模次第です。小規模ゲームなら割と簡単に作れます。

ゲームを作っているとこの手の質問をされることが多いのですが、一口にゲームといっても超大作からカジュアルゲーまで様々なので「規模による」という回答が最も妥当だと思います(質問した方がどのようなゲームを想定しているかによります)。でもそれだと曖昧過ぎるので、あえて言うなら小規模ゲームなら個人でも簡単に作れるといったところです。

最近は高性能なゲーム開発環境を手軽に使えるようになったので、やる気と時間さえあれば多くの人が個人でもゲームを作れるようになってきました。したがって「昔よりはずっと簡単にゲームを作れるようになった」といえると思います。

ただし注意点として、ゲーム開発は

  • 作るゲームのジャンル・規模
  • どこまで自作するか
  • 作り方の情報が多いかどうか
  • やる気・才能・開発に割ける時間

などで難易度がかなり変わってきます。大作ゲームや前例のないゲームを作ろうと思ったり、グラフィックやサウンドまで自作しようとしたりすると手間も時間もかかるので「簡単」とは言えなくなるでしょう。特に大手ゲーム会社が作るような超大作を個人で作るのは絶対に無理なので、そういうゲームを作りたかったら個人開発は諦めてゲーム会社に入ってください。


※ちなみに毎年、初心者なのにいきなり壮大な長編を作ろうとして挫折する人がいるのでそんな風にならないように気を付けてください。長編ゲームはベテランの開発者でも完成させるのが難しいです。初心者の方はまずは短編を確実に完成させることを目標にしましょう。

Q2.簡単にお金を稼ぐことはできる?

ゲーム開発でお金を稼ぐのはかなり難しいです。

なんか夢も希望もない話で申し訳ないのですが、ゲーム開発は凡人が個人でやっても全然儲かりません。これについては以下の記事

個人開発ゲームがなかなか売れない・儲からない5つの理由
今回はゲーム開発とお金に関する話題で、夢のない話で恐縮ですが個人開発ゲームはなかなか売れないし儲からないという内容です。まず個人ゲーム開発というと一発当てれば莫大な利益を得られるイメージがあると思います。なので 自分も一山当てて儲けたい 好...

で詳しく書いたのですが、ザックリ理由を言うと

  • 面白いゲームを作っても、無名の個人では宣伝力に欠けて認知すらしてもらえないから
  • わざわざ個人開発のゲームで遊ぶ人は少なく、しかもライバルは多いので顧客の奪い合いになるから

です。たまに「面白いゲームさえ作れれば勝手に売れるだろう」などと高をくくっている勘違いさんを見かけますが、現実はそんなに甘くなくて

  • 面白いゲームは世の中にたくさんあるので「面白い」だけでは速攻埋もれてしまう
  • したがって売れるゲームにするには、(面白いゲームを実現する才能に加えて)話題性を作るとかうまくプロモーションするといったマーケティング的な才能が必要

なのです。そして実際のところ個人で両方の才能を持っている人は稀なので、ほとんどの個人開発者は苦労して作ったゲームが全く売れず「こんなことやってられるか!」と嫌になってやめてしまうのです。

…まあ、確かにゲーム開発はヒットさえすれば大金を稼げるのも事実です。しかしそれよりもかすりもしない可能性のほうが遥かに高いのでガッポリ儲かる確率は「宝くじよりはマシ」程度だとよく言われています。したがってバイトでもしたほうがよっぽど簡単にお金を稼げると思います。

Q3.ゲームを作るのにお金はかかる?

無料でも十分作れますが、お金をかけたほうが圧倒的に楽です。

先ほども少し書いた通り、いまは高性能なゲーム開発ソフト(ゲームエンジン)を無料・もしくは安価で使えるのでほとんどお金をかけなくてもゲームを作ることはできます

ただしそうは言っても必要な場合はお金をかけたほうが楽です。場合によっては自作すると何年もかかるようなものがアセットストアで数千円で手に入る場合もあるので、そういったものにはケチケチせずお金を出すことも検討したほうが良いでしょう。

Q4.プログラミングの勉強は必要?

独自性の高いゲームを作りたいなら絶対に必要です。

まず、初心者向けのゲーム開発ソフトの中にはプログラミングができなくてもゲームを作れてしまうものもあるので、「試しにゲーム開発にチャレンジしたい」という場合はプログラミングは必須ではありません。

しかしゲームを作り続けているとすぐに「独自のゲームシステムを作りたい」といった欲が出てきて初心者向けソフトでは全く物足りなくなるはずです。ゲームを自由自在に作るためにはプログラミングの知識が必要になるため、ゲームを作るからには遅かれ早かれプログラミングの勉強をすることになるでしょう。ゲーム開発の勉強と並行してプログラミングの勉強も進めることをお勧めします。

Q5.どのゲームエンジンを使えばいいの?

どのゲームエンジンも一長一短なので、自分に合うものを使ってください。

これもよくある質問ですが、正直なところ「その人のレベル」とか「作りたいゲーム」とかで最適なゲームエンジンは変わってくるので「自分に合ったものを使ってください」というのが真面目な回答です。

ただしその回答だと全く参考にならないと思うので、個人的にオススメのゲームエンジンを4つご紹介しておきますね。

  1. Unity
  2. Unreal Engine
  3. RPGツクールシリーズ
  4. WOLF RPGエディター(ウディタ)

Unity

いま私が一番よく使っているゲームエンジンです。2D/3Dを問わずどんなジャンルのゲームでも作れてしまうのが特徴で、PC・スマホ・ゲーム機など色々なプラットフォームに対応したゲームも作れます。プログラミング言語はC#です。一応、プログラミングができなくてもゲームを作れる機能がありますが、現状ではまだまだ実用的ではないのでプログラミングはほぼ必須です。

Unreal Engine

Unityと双璧をなすゲームエンジン。デフォルト設定でも十分美麗なグラフィックを実現できるのが特徴で、写実的な3Dゲームを作るなら最強といっても過言ではないと思います。プログラミング言語はC++ですが、プログラミングができなくてもゲームを作れる「ブループリント」機能があり強力です。

RPGツクールシリーズ

初心者がRPGを作るならまずはツクールシリーズから入門すると良いでしょう。とりあえずプログラミング無しでRPGを作れるのが大きな強みで、必要ならプログラミング(ツクールMVの場合:Javascript)すれば追加機能を作ることもできます。


※追記:今後のツクールは「RPG Maker」という名称になり、Unityのアセット(=追加機能)として提供されるようです。

WOLF RPGエディター(ウディタ)

無料で独自システムの2Dゲームを作りたいならウディタがオススメです。こちらは特定のプログラミング言語の知識を一切必要とせず、マウスでコマンドを入力できるのが特徴。本格的にプログラミングを勉強するのはハードルが高いけど、独自性の高いゲームを作りたい…という欲張りな方には最適だと思います。ただし、基本的にWindows用のゲームしか作れないのでスマホゲー等を作りたい方は別のソフトを使いましょう。

Q6.ゲームを作っていて大変なことはある?

山ほどあります。ゲーム開発で苦労すること・嫌なことは多いです。

Q1で「小規模ゲームなら簡単に作れる」というお話をしましたが、そうは言ってもゲーム開発は大変なことが多く過酷です。その理由を簡単に言うと

  • 完成までにとにかく手間暇かかるし、分からないことやバグ等も出るので大変
  • 完成させた後も継続的にアップデートを続ける必要がある
  • しかも苦労しても思い通りの見返りがあるとは限らない

からです。さらにゲームは他の創作物と違ってプレイヤーが関与する部分が大きいため、下手をすると褒められるどころか罵詈雑言を浴びせられることすらあります。なので今までメンタルを病んで消えていったゲーム開発者の方を何人も見かけましたし、私自身嫌になってゲームを作るのをやめたくなったことも何度もあります。

このようなことからゲーム開発は万人にお勧めできる創作活動とは言い難く、ゲームを作るならある程度嫌な思いをする覚悟をした方が良いのではないかと思います。

Q7.ゲームを作っていて楽しいことはある?

思い通りのゲームが作れたときや熱い感想をもらえたときは最高です。

上で「ゲーム開発は大変」だと書いたので面食らった方もいるかと思いますが、じゃあ何でわざわざそんなに大変なことをやるのかというとあらゆる苦労が吹き飛ぶくらい楽しい瞬間があるからです。その瞬間とは例えば

  • ゲームが思い通りに動いたとき
  • 熱意のこもった感想を頂けたとき

などですね。先ほど書いたような苦労がある分、こういうときは本当に嬉しくて飛び上がりそうになりますし「またゲーム開発頑張るぞ!」という気分になります。苦労はするけどそれ以上に楽しいのがゲーム開発です。

おわりに

以上、ゲームを作ってみたいと思っている方の疑問にお答えする形でゲーム開発に関する話題を丁寧にまとめてみました。

先ほども書いたようにゲーム開発は決して楽ではありませんが、とても楽しい創作活動なので興味があればぜひチャレンジして頂きたいなと思います。この記事がこれからゲームを作る方の参考になれば幸いです。