今回は美少女イラスト生成に役立つLoRAモデルに関する話題で、タイトルの通り
をしていきます。
先日某所で情報をチェックしていたところ、LoRAモデルの画期的な活用方法を考案した方が登場して大変話題になっていました。なぜそんなに話題になったのかというと、その方が作成したLoRAモデルをうまく使えばイラストに圧倒的なディテールを追加できるからです。
ここではそのLoRAモデルである「flat LoRA」の概要や使い方をご紹介しますね。
flat LoRAについて
配布ページ
作者の2vXpSwA7氏がHugging Faceで配布してくださっています。
上記ページの
- flat.safetensors
- flat2.safetensors
が今回ご紹介するLoRAモデルです。
flat LoRAとは?
flat LoRAは、通常とは少し違った使い方をすることでイラストに精緻なディテールを追加できるLoRAモデルです。その使い方とは
ことです。
このモデルを普通に適用するとその名の通りフラットなスタイルのイラストになるのですが、ウェイトをマイナスにすることで逆にディテールがすごいイラストになります。このウェイトをマイナスにしてLoRAを適用するという発想が斬新で皆さん驚いていました。すごい発見ですね!
flat LoRAの適用サンプル
ではここでflat LoRAを適用するとどのような美少女イラストになるのか?というサンプルを掲載しておきます。ここではflatモデルの改良版である「flat2」モデルを適用してみました。
普通に生成したイラスト | flat2適用 (ウェイト:-1) |
参考:flat2適用 (ウェイト:1) |
---|---|---|
マイナスのウェイトを適用したイラストには物凄いディテールが追加されています!このように怒涛のディテールを加えられる点がflat LoRAのすごいところです。
もちろん普通に適用してもいい感じのイラストになるので使い分けができるのも嬉しいポイントですね。
flat LoRAの使い方
ではこのflat LoRAの使い方をザックリご説明していきます。
Stable Diffusion web UIへの導入方法
通常のLoRAモデルと同様に、ダウンロードしたsafetensorsファイルを下記のフォルダに入れてください。
使用方法
- Stable Diffusion web UIの花札マーク→「LoRA」タブからflatまたはflat2を選択します。
- LoRAを適用するためのプロンプトが入力されるので、ウェイトを好きなように調整してください。ディテールを追加するならマイナスの値・フラットな絵柄にするならプラスの値にしましょう。
【例】<lora:flat:-1>
flatとflat2の違い
flatとflat2の違いは
- flatはマイナスのウェイトを強くするほど黒っぽい絵になる傾向がある
- flat2は黒っぽくなる問題をある程度改善したバージョン
という感じになっています。比較用のイラストを下記に掲載しておくので参考になさってください。
flat | flat2 |
---|---|
描き込みはflatのほうが凄い気がしますが色が黒っぽくなってしまいます。ただし一概に黒っぽい色調が悪いとは言えないので、どちらを使うかはお好みで。
注意点
flat LoRAはマイナスのウェイトを強くするほど細部が描き込まれるのですが、その分だけ
- 全体的に暗い色調になる(特にflatのほうで顕著)
- 細部の主張が激しくなりくどい印象になる
といった副作用があるのでウェイトの値を上手く調整してください。
活用例
flat LoRAは様々なイラストに活用できる神LoRAなのですが、特にflat(2じゃない方)が暗い色調になることを逆手にとってホラー風のイラストに使うと相性抜群です。詳しい話は下記の記事に書いたのでご興味があればそちらもご覧ください。
おわりに
以上、簡単ではありますがflat LoRAについてご説明しました。これを使えばイラストのディテールを手軽に盛れてとても便利なので、ぜひ皆さんも試してみてください。
この記事が美少女イラスト生成のお役に立てば幸いです。