【Unity】厳選!超おすすめの神アセット総まとめ(2024年版)

超おすすめアセット総まとめ! ゲーム開発

Unityでゲームを作っていると必ずと言っていいほどお世話になるのがUnity公式ストアのアセットですよね。実は私はアセットストアのヘビーユーザーでして、この記事を書き始めた時点のアセットの所有数を確認したらなんと482個もありました(下図)。

筆者が所有するアセットの数

それでこれだけ多くのアセットを持っていると

このアセット無しじゃUnityでまともなゲームを作れないよ!

と思うような神アセットがいくつか出てくるわけですが、私だけが知っていてもしょうがないのでブログを見てくださっている皆さんに是非ご紹介しておこうと思ったというわけです。

そこでここでは私が厳選に厳選を重ねた超おすすめアセットをご紹介しますね。

前置き:ご紹介するアセットの選定基準について

ではまず前置きとして、「厳選」というからには選定基準を明確にしておきます。この記事でご紹介するアセットは次のような基準で選んでいます。

  1. 私が実際に所有しているアセットである。
  2. 私がゲーム開発でよく使っているアセットである。
  3. 上記の条件を満たしたアセットのうち、特に優れた特徴を持っていて価格以上の価値があるアセットである。

アセットの紹介ブログの中には、たまにまともに使ったこともないようなアセットをおすすめとして紹介しているような悪質なケースがありますが、この記事ではそのようなことはないので自信をもってご紹介させて頂いております。ただ上記のような基準のため、例えば「有名だけど私が持っていないアセット」や「持ってるけど使ったことがないアセット」はご紹介できないのでその点はご留意頂ければ幸いです。

私が本当にオススメしたい殿堂入りアセット総まとめ

さて、それではいよいよ私オススメの殿堂入りアセットをグループごとに一つずつ丁寧にご紹介していきます。グループ分けは次のとおり。

  1. 便利すぎるツール系アセット
  2. ハイクオリティな素材系アセット

それぞれ詳しく見ていきましょう。

便利すぎるツール系アセット

まずはUnityでのゲーム開発が超絶便利になるツール系のアセットです。

  1. DOTween Pro
  2. A* Pathfinding Project Pro
  3. Easy Mesh Combiner MT
  4. Dungen
  5. Final IK
  6. Dynamic Bone
  7. PowerSprite Animator
  8. Databox
  9. Dialogue System for Unity
  10. Real Size
  11. Colliders Editor Tools
  12. Easy Workspace

DOTween Pro

一番手はおそらくご存じない方のほうが少ないであろう、定番の神アセットDOTween」の有料版です。

DOTweenはオブジェクトの移動・回転・拡大縮小などをスクリプトから滑らかに行うことができる無料の便利アセットなのですが、このPro版ではC#スクリプトを書かなくても制御できるコンポーネントが追加されていてさらに便利…!あまりに便利すぎるので、個人的にはこのアセット無しではまともなゲームを作れないと言っても過言ではありません。それくらいイチオシのアセットですね。

なおDOTweenの使い方(※無料版含む)は以下のページで丁寧に説明しているので、そちらも併せてご覧いただければと思います。

【Unityアセット】DOTweenの使い方完全ガイド!超人気アセットを使いこなそう
今回はUnityユーザーの皆さんならおそらくご存じの神アセット「DOTween」の使い方を丁寧にご紹介するという内容です。DOTweenは非常に人気が高いアセットなので既に持っていらっしゃる方も多いかと思いますが、正直なところ「使い方がよく...

A* Pathfinding Project Pro

お次は敵キャラクターの移動処理などに使える経路探索機能を強化してくれるアセット「A* Pathfinding Project Pro」!

経路探索というとUnity標準のNavmeshAgentが有名ですが、正直NavmeshAgentは癖が強くて使いづらく良いことがありません。その点、こちらのアセットはオプションが多く柔軟な使い方ができますし、経路探索用のアルゴリズムも何種類か用意されておりゲームに合ったものを選ぶことができてかなり便利です。

…まあ高価(定価150ドル)なのと多少勉強しないと使いこなせないのが難点ではありますが、それに見合うだけの価値のあるアセットだと思います(※たまにセール対象になっているのでその時がチャンス)。経路探索を必要とするゲームを作っているならぜひ使ってみてほしいアセットです。

Easy Mesh Combiner MT

さて私が3Dゲーム開発で必ずと言っていいほどよく使っているアセットがこの「Easy Mesh Combiner MT」です。簡単操作でメッシュを結合することができ、描画の負荷を軽減させることができるアセットです。良心的な値段で価格以上の価値があり、しかもアップデートもそこそこの頻度で行ってくれるのでどんどん便利になるのが特徴。これはもう手放せないですね。

ただしスキンメッシュには対応していないので、スキンメッシュを最適化したい場合は姉妹アセットの「Skinned Mesh Combiner MT」を使ってください。

Dungen

Dungen」は2D/3Dのランダムダンジョンを自動生成できるアセット。予め用意した小部屋を、指定したルールに基づいてつないでいくことでランダムなダンジョンを生成することができます。

このアセットの特徴は「ダンジョンの流れ」を細かく制御できることです。例えば真ん中の部屋に中ボス・最深部には大ボスが必ずいて、あとはランダムに枝分かれした部屋になっている…というような固定部分があるダンジョンも生成可能です。

ダンジョンをランダム生成するローグライクゲームなどを作るときに大いに役に立つでしょう。

Final IK

Final IK」はその名の通りIK(=逆運動学)の決定版的なアセットです。Final IKを使えば、例えば足が地面や段差に上手く接地するようにできたり、キャラクターに道具を上手く持たせたりすることが可能です。主にゲーム用として開発されているようですが、VR用のコンポーネントがあったりするのでVTuber等の活動を行っている方にも好評なようですね。

なおFinal IKの使い方については以下の記事で詳しく説明しています。

【Unity】定番アセット「Final IK」の使い方!キャラクターの手足を楽に制御しよう
Unityで3Dゲームを作っていると、 キャラクターに武器やアイテムを持たせたい キャラクターの足が地面にフィットするようにしたいといった欲が出てきます。そんなときに便利なのがFinal IKという定番アセットなのですが、Final IKは...

Dynamic Bone

こちらもFinal IKと並んで超有名ですが、「Dynamic Bone」は髪の毛・スカート・胸などを揺らせる定番アセットです。簡単なセットアップで色々な部位を自然に揺らせるのでVRChat愛好家の方を中心に非常に人気が高く、アセットストアでは常に売り上げ上位にランクインしています。おすすめ。

Dyanmic Boneの使い方についても以下の記事で解説していますので、ご興味があれば併せてご覧いただければと思います。

【Unityアセット】Dynamic Boneの使い方!簡単に「揺れもの」を作ろう
Unityでゲームを作っていると、キャラクターの髪や尻尾などを揺らしたくなることがあります。そんなときに便利なのがアセットストアで大人気の「Dynamic Bone」というアセットです。このアセットを使えば簡単に揺れものを実現できるのですが...

PowerSprite Animator

2Dゲームのスプライトアニメーションを手軽に編集したいなら「PowerSprite Animator」が便利です。これは使いやすい2Dアニメーション編集機能を提供するアセットで、説明書を読まなくてもすぐに使いこなせるほど分かりやすいのが大きな特徴です。

PowerSprite Animator

PowerSprite Animatorの画面

Unity標準のアニメーション編集ウィンドウってなんか絶妙に使いづらいのですが、PowerSprite Animatorなら直感的に使えますし、ウィンドウ内のプレビューで常に動きを確認しながら作業できるので作業効率がアップすること間違いなし。正直こっちが2Dアニメ編集の標準機能になってほしいくらいです。

Databox

Databox」はUnityにデータベース機能を追加するアセットで、これを使えばUnityでゲームを作る際に悩みのタネになりがちなデータ管理を手軽に行うことができます。

このアセットは単にデータベース機能を提供するだけでなく、そのデータをセーブ・ロードする機能も併せ持っているので、例えばRPGのようにたくさんのデータを扱って保存する必要があるゲームに最適です。別途セーブ用のアセットを購入しなくてもいいのは助かりますし、セーブデータは暗号化もできるので安心。Unityでデータ管理に困っている方はぜひプロジェクトに採用してみてください。

Dialogue System for Unity

Unityのゲームに会話イベントを導入する場合は「Dialogue System for Unity」が断然オススメです。UnityでRPGのような会話イベントを自作するのは難しいのですが、このアセットがあればC#スクリプトを一切書かなくても複雑な会話を作ることができます。

個人的な話をすると、このDialogue Systemを買うまでは私はゲームにストーリーを入れるのを諦めていました。しかしこのアセットを買ってからはキャラクター同士の会話を自由に作れるようになりゲーム開発がより一層楽しくなりました。本当に買って良かったと思えるアセットです。

ただ一つ言っておくと、これはかなり癖のあるアセットなので使いやすさには正直難があります。ですが使い方さえわかれば他のどのアセットよりも柔軟な会話イベントを作ることが可能ですし、このアセットは他の多くの有名アセットに対応しており簡単に連携をとれたり、簡易的なセーブシステムが付属していたりするのも強みと言えます。Unityで会話システムの導入に悩んでいる方にはぜひ手に取って頂きたいアセットです。

なお、このアセットの使い方については下記の記事で詳しくご紹介していますので、興味をお持ちの方はぜひ併せてご覧ください。

【Unityアセット】Dialogue Systemの使い方!会話イベントを簡単にゲームに導入しよう
Unityでゲームを作っていると、ゲームに会話イベントを導入したくなることがあります。やはりRPGやノベルゲームといったジャンルではキャラクター同士の会話がないと面白くないですよね。しかしUnityの機能にはそういった会話を簡単に作れる機能...

Real Size

Real Size」はゲームオブジェクトの寸法を表示・変更できるアセットです。

Unityは標準だとゲームオブジェクトの寸法が表示されません。したがって例えばオープンワールドゲームなど広大なフィールドを持つゲームを作るときはオブジェクトのサイズ感が分からなくなることがよくあります。このようなときはこのアセットを使うと下の図のように実際の寸法が分かってとても便利です。

Real Sizeアセットによる寸法表示

また、もう一つの特徴として(スケールではなく)実際の寸法でゲームオブジェクトのサイズを変更する機能も付いています。これが非常に便利で一発で目当ての寸法に調整することが可能です。とてもシンプルなアセットですが本当に標準機能としてつけて欲しいくらいです。

Colliders Editor Tools

3Dゲームを作っているとコライダーの位置やサイズの編集が面倒くさいことがあります。そんなときにはこの「Colliders Editor Tools」がとても役に立ちます。

これはプリミティブコライダー(※要するにボックス・スフィア・カプセルの3種類のコライダー)をまるでゲームオブジェクトを扱うように簡単に編集できるアセットです。Unityの標準機能の場合、コライダーの位置やサイズを編集するためには数値を直接打ち込むか使いづらいギズモを使って引き延ばすことしかできず、複雑な当たり判定を作ろうとすると非常に手間がかかってしまいます。一方でColliders Editor Toolsはゲームオブジェクトとほぼ同じギズモを使って簡単に移動・サイズ変更することができるのでサクサク快適に編集することが可能です。

3Dゲームを作っている私からしたら「まさにこれが欲しかった!」というようなアセットで、なんで標準で搭載されていないのかと思うくらいです。メッシュコライダーは重いから使いたくないけど、かといってプリミティブコライダーだと複雑な形状の編集が面倒でどうすりゃいいのさ…とお悩みの方にはピッタリなアセットです。

Easy Workspace

Unityのプロジェクトがある程度の規模になると「必要なファイルを探して選択するまでが面倒くさい」ことが問題になってきます。例えば下記は私が開発しているゲームのフォルダ構成ですが…

複雑なフォルダ構成の例

こんな風になると必要なファイルがどこにあるのかがかなり分かりづらいですし、いちいちフォルダを展開→中身のファイルを選択→別のファイルを探すのに邪魔だからまたフォルダを閉じる…なんて作業が必要で嫌になってきます。

そこで活用したいのが「Easy Workspace」というアセットです。このアセットを使えば下記のように必要なフォルダやファイルを専用の画面(=ワークスペース)に登録しておくことができます。

Easy Workspace 使用例

一度登録しておけばそこからファイルやフォルダを開くことができますし、プレハブ等の場合はシーンに直接ドラッグ&ドロップすることもできます。これで面倒なフォルダの開閉やファイル探しから解放されるので作業がかなり楽になります。

ハイクオリティな素材系アセット

次は思わずゲームに使いたくなる高品質な素材系アセットです。

  1. Mega Animations Pack
  2. Runner Action Animation Pack
  3. Sci-Fi Arsenal
  4. Universal Sound FX
  5. RealToon
  6. Volumetric Fog & Mist 2

Mega Animations Pack

高品質な3Dアニメーション素材がまとめて欲しいなら「Mega Animations Pack」がおすすめです。このパックには

  • 基本的な移動
  • 剣・弓・銃・魔法・投擲攻撃
  • 日常生活
  • ダンス

といった多種多様なヒューマノイドアニメーションが合計300種類以上含まれており、様々なジャンルのゲームに活用することができます。一見すると高価なのですが、定価で買ってもアニメーション1つあたりだいたい38円くらいですし、品質もストアの他のパックより安定していて使いまわしやすいため非常にお得。これ一つを買っておけばアニメーション素材に困ることはほとんどなくなるでしょう。

Runner Action Animation Pack

Runner Action Animation Pack」はスタイリッシュな移動アニメーションが300種類以上詰まったアセットです。

一般的にアセットストアの3Dアニメーションアセットは移動モーションがダサくて使い物にならないパターンが非常に多いのですが、このアセットに含まれる移動モーションは非常に洗練されていてカッコよく、アクションゲームやランナーゲーム等にピッタリです。

しかも驚きなのが移動モーションだけでも

  • 歩き
  • ジョギングくらいの軽い走り
  • ダッシュ
  • 全力疾走

といったパターンがそれぞれ8方向分用意されていますし、その他にも

  • ジャンプ
  • ローリング
  • 壁走り

などパルクール的なアニメーションがそれぞれ細かく用意されているのも特徴。これだけ豊富な移動アニメーションがあれば、ブレンドツリーを活用して細かい動きまでキビキビとしたキャラクターを作れることでしょう。本当に「分かっている」方が開発したアセットだなぁ…と感心してしまう出来です。

Sci-Fi Arsenal

Sci-Fi Arsenal」はSF風のエフェクト素材の詰め合わせアセットです。銃・レーザーの発射・着弾エフェクトの他、ポータルやアイテム等のエフェクトも入っていて色々な場面で活用できます。

一応SF風ではありますが、リアルすぎずデフォルメすぎない丁度いい感じの画風なのでどんなゲームにも合うと思います。私はFPS系のプロジェクトで必ずと言っていいほど活用しています。

Universal Sound FX

Universal Sound FX」は5000種類以上の効果音(SE)の詰め合わせアセット。とにかく幅広いジャンルの高品質なSEが入っているので、これがあればどんなゲームを作るときでも効果音素材で困ることはないでしょう。

アセットストアには他にも効果音の詰め合わせセットが多数あり、私もいくつか持っているのですがコレが一番品質が良くて汎用性が高いのでいつも重宝しています。毎回ネットで無料の効果音を探すのが大変、という方には購入をお勧めします。

RealToon

アニメ風のトゥーンシェーダーをお求めなら「RealToon」が一番おすすめです。

トゥーンシェーダーはアセットストアに色々な製品があるのですが、RealToonは使いやすく・それでいてカスタマイズ用のオプションが多いのが特徴。VRoidにも対応しており、付属の専用ツールでVRoidモデルのマテリアルの置換を簡単に行うことが可能です。

さらに同種のシェーダーでは珍しくビルトイン・URP・HDRPのすべてに対応しているので色々なプロジェクトに導入できます。アニメ風のゲームを作りたいなら必須のシェーダーだといえるでしょう。

Volumetric Fog & Mist 2

3Dゲームを作っているとシーンにフォグ(霧)を発生させたくなることがあります。そんなときは「Volumetric Fog & Mist 2」が役立つこと間違いなし!このアセットを使えばモクモクとした美しい霧を発生させることができ、シーンがあっという間に神秘的な空間に早変わりします。

フォグといえばUnity標準のフォグって「なんかコレジャナイ感」がすごいのですが、このアセットのフォグはまさにイメージ通りの霧なのでこれを標準にしてくれよ!という感じですね。使い方も簡単なのでありがたいです。

おわりに

以上、長くなってしまいましたが私が厳選した殿堂入りアセットを多数ご紹介しました。実は本当は他の方に教えたくないアセットばかりなのですが、どれか一つでも「これは!」というものがあればご紹介した甲斐があったというものです。

この記事がUnityでのゲーム開発のお役に立てば幸いです。