今回は自作ゲームのマーケティングに関する話題で、タイトルの通り
を一通りまとめてみるという内容になっています。
個人でゲームを開発しているとゲームを売るとなった時に「一体どうやってゲームを宣伝すればいいのか?」と悩んでしまいますよね。でもそんなときに活用したいのがプレスリリースで、特定のタイミングでゲームメディアにプレスリリースを送付することでニュースとして掲載してもらえることがあります。当然、有名メディアに取り上げてもらえれば大きな宣伝効果を期待できるためこれを活用しない手はありません。
ただそうは言っても、
- プレスリリースってどうやって書けばいいんだ?
- いつ・どのメディアに送ればいいんだろう?
と思う方も多いのではないかと思います。そこでここではその辺について詳しく書いていきますね。
そもそもプレスリリースって何?
まずはじめに、「そもそもプレスリリースって何?」という方もいらっしゃるかもしれないのでそこから説明しようと思います。
プレスリリースとは、簡単に言うと新商品等に関する情報をまとめたメディア向けの資料のことです。「うちでこういう新商品を作ったので、あなたのメディアでニュースとして扱ってもらえませんか?」というお願いをするための資料というわけですね。
もちろんメディアのほうから勝手に取材に来てくれるのなら都合がよいのですが、そうとも限らないのでプレスリリースを作り、自分でメディアに送付して掲載をお願いする…という形が一般的だと思います。
なおプレスリリースは企業などにとっては一般的なものですが、ゲームの場合は企業に限らず個人が作成してメディアに送付することができます。
プレスリリースはいつ送るべきか?
次にプレスリリースを送るにあたって非常に重要な点があるので書き方云々の前にそれについてご説明しておきます。
その重要な点とは、プレスリリースを送るタイミングです。タイミングを間違えるとせっかくプレスリリースを送っても掲載されなくなってしまいますので十分注意してください。
ゲームの場合は次の4つのタイミングでプレスリリースを送るのがベストだとされています。
- 新作発表
- 新作の発売日決定
- 新作のリリース
- 大型アップデート
要するにニュースになりそうなタイミングというわけです。4番目以外はどのゲームにも平等にある露出のチャンスなので、ゲームを本気で売るつもりなら上記のタイミングで必ずプレスリリースを送るようにしましょう。
プレスリリースの書き方
ではここでプレスリリースの書き方をご紹介します。ただし下記はあくまでも私流の書き方であり、これが正解とは限らないのであくまでも参考程度にしてください(※書き方というよりも、いかに自分のゲームを魅力的に発信できるかが重要です)。
プレスリリースのサンプル
まずはプレスリリースのサンプルをご覧頂こうと思います。下記は私が実際に送ったプレスリリースをベースにしてテンプレート化したものです。
内容はそのまま真似されても困るので消してありますが、大体どんな形式で書けばいいのか?という雰囲気は伝わると思います。
書き方のポイント
プレスリリースの書き方の具体的なポイントは次の4つの要素を全て含めることです。
- タイトル
- 序文
- ゲーム概要と特徴
- ゲームの基本情報
それぞれ詳しく見ていきましょう。
タイトル
まずタイトルは最も重要なので、必要な情報がコンパクトにまとまるように書きます。例えば上のサンプルであれば、
- どんなゲームが(=ガトリング撃ちまくりFPS)
- いつ(=〇月〇日)
- どこで配信されるか(=Steam/DLsite/itch.io)
が含まれていますよね。このようにニュースの見出しとしてそのまま使ってもらっても違和感がないようなタイトルにしておきましょう。
序文
お次は序文です。ここには
- 誰が
- いつ
- どのプラットフォームで
- どんなゲームを配信するか
を端的にまとめます。つまり、形式としては例えば「個人ゲーム開発者の○○は、○月○日、Steamでガトリング撃ちまくりFPSをリリースしました。」というような感じになります。
ゲーム概要と特徴
その次はゲーム概要と特徴です。ゲーム概要は、どんなゲームなのか?を2~3行程度でまとめます。また特徴はそのゲームならではのセールスポイントを3つ程度に絞り、こちらも3行程度で説明するようにしてください。
ちなみにもしここでセールスポイントが3つ程度出ないのであれば、正直言って特徴のないゲームになっているということなのでゲーム内容を見直した方がいいと思います。当然ながらリリース直前になってからこの問題が判明するともう手遅れですから、その辺は予めきちんと練っておくべきでしょう。
ゲームの基本情報
最後はゲームの基本情報です。
- タイトル
- ジャンル
- 発売日
- ストアページのURL
- 価格
などを漏れなく正確に記入してください。特にストアページのURL等が間違っていたりすると悲惨なので必ず事前にチェックしておきましょう。
PCゲームの場合のプレスリリース送付先一覧
さて、プレスリリースを作ったらあとはどのメディアに送付するかを検討する必要があります。そこでプレスリリースの送付先をまとめておこうと思います。ただ私はPC用ゲーム専門なので、ここではPCゲームの場合の送付先を掲載しますね。
- 4Gamer様:4Gamer.net お問い合わせ
- AUTOMATON様:About – AUTOMATON
- Game*Spark様:メディア事業へのお問い合わせ | 株式会社イード
- 電ファミニコゲーマー様:About / 企業協賛・広告メニューのご案内 / プライバシーポリシー
- Gamer様:ゲームやアプリの取材・プレスリリース | ゲーム総合情報サイト Gamer
- もぐらゲームス様:もぐらゲームスお問い合せフォーム
メディアによってはフォームで送る形になっていたり、メールで直接送付する形になっていたりとバラバラです。面倒ですが1社ずつ丁寧に送付するようにしましょう。
いずれの場合も、予めGoogleドライブ等にプレスリリース本文やスクリーンショット等をアップロードしておき、そのURLをメール本文に書いておくと便利だと思います。
なお注意点として、メディアによっては送付前に事前連絡が必要な場合もあるので問い合わせ先の注意事項をよく読んでから問い合わせるようにしてください。
余談:「メディアに掲載されたらラッキー」程度に考えておく
最後に余談なのですが、プレスリリースは送ったからといって必ず掲載されるわけでもないです。残念ながら個人開発ゲームの場合の掲載率は低いので「掲載されたらラッキー」程度だと思ってください(※参考までに、私がプレスリリースを送った時の掲載率は3割程度でした)。
もちろん全滅したら悲しいですが、載るか載らないかは別としてもできることをやっておくのは重要です。
おわりに
以上、自作ゲームのプレスリリースの書き方や送り方についてご紹介しました。
繰り返しになりますが、プレスリリースは自作ゲームを効果的に宣伝できる数少ない手段の一つです。ぜひ上記の内容を参考にしていただき最大限活用していただければと思います。
この記事がゲーム開発のお役に立てば幸いです。