ゲーム開発における「グラフィック」の重要性の話。見た目がショボいと売れないぞ

自作ゲームを売るなら絵作り大事 ゲーム開発

今回はゲーム開発でたびたび論争になるゲームのグラフィックの重要性に関する話題で、

  • 作ったゲームを本気で売りたいならグラフィックの質は重要
  • ゲームにおける「優れたグラフィック」の基準を知っておくと質を上げやすい

という感じの内容となっています。

個人でゲーム開発をしていると

  • ゲームの見た目を良い感じにするのって難しくて大変だし、そこまで手が回らないなぁ
  • ま、見た目がショボくてもゲーム内容が面白ければ売れるでしょw

といった考えが頭をよぎることがあります。ゲーム開発ってただでさえやることが多くて大変なので、個人開発だとゲームを面白くすることだけでも精一杯でグラフィックまでこだわれないことが多いですよね。ただよくよく考えてみれば、もし自作ゲームを「売れるゲーム」にしたいならそういう思考はかなり甘いよなと私自身思います。

そこでこの記事では個人開発で蔑ろにされがちなグラフィックに焦点を当てて、その重要性についての私なりの意見を書いていきますね。

グラフィックがショボいゲームは売れません!

まずはじめに、ごく当たり前のことをキッパリと述べておくと

グラフィックがショボいゲームは売れないし見向きもされない

これに尽きます。というのは見た目がショボいと次のようなデメリットが発生するからです。

  • 「ゲームの品質が低いのでは?」「本当にお金を出す価値があるのか?」と疑われる
  • 高品質なグラフィックに慣れている人にとってはプレイする意欲を削がれる

…もちろん、世の中にはグラフィックがパッとしないにもかかわらずバカ売れしたゲームはいくつもあると思います。しかしそんなのは例外中の例外で、普通は見た目がショボいゲームなんて見向きもされません。だって、例えばの話ですが

テーブルの上に美味そうな料理とマズそうな料理があります。あなたはどちらを食べますか?

ということなんですよ。ほとんどの人はマズそうなほうは食わないでしょ。ゲームの場合もそれと同じで、まずは見た目で買うかどうか判断するしかないのでグラフィックは重要だという話です。

でもゲームを自分で作っているとそういう視点は失われがちですよね。手が回らないから見た目なんて適当でいいや…ってなってしまいがちだと思うので、その辺は常々気を付けたいところです。

ゲームにおける「優れたグラフィック」の基準について

さて、いま「グラフィックがショボいと売れない」という当たり前の話をしたのですが、これとセットでお話しておかなければならないことがあります。それは

ゲームのグラフィックの優劣は何を基準にして決まるのか?

ということです。見た目がショボいとゲームが売れないとして、じゃあ逆にどんなものが優れたグラフィックなのか?それが分からないと改善できませんよね。

そこで私なりに「ゲームにおいて優れたグラフィック」の基準をまとめておくと次のような感じになります。

  1. 見やすく分かりやすいグラフィックである
  2. 統一感や独自性がある
  3. かわいい・かっこいいと思わせる要素がある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基準1:見やすくて分かりやすい

まず一つ目の基準は見やすくて分かりやすいグラフィックであることです。ゲームはその性質上、操作を必要とするので見やすさや分かりやすさは非常に重要です。例を挙げると

  • どこに何があるのかが分かりやすい
  • アイテム・敵・背景などを判別しやすい
  • 配色が目に優しい
  • 極端な揺れや点滅がない

といった感じですね。

見やすくて分かりやすいグラフィックは洗練された印象を与えるほか、快適にゲームをプレイするのに役立つのでグラフィックが良いとされるゲームはほぼ確実にこの性質を兼ね備えています。逆に言えば、例えば芸術性がどんなに優れていても見づらく・分かりづらいグラフィックは減点対象でしかありません。

したがってこの基準は最も重要と言ってもおかしくないので絵作りの際はなるべく注意を払ったほうがいいと思います。

基準2:グラフィックに統一感や独自性がある

次に二つ目の基準はグラフィックに統一感や独自性があることです。統一感があり、他のゲームで使われていない素材が使われているグラフィックは高級感を醸し出します。

ただ個人開発だと見た目がアセット頼みになってしまうことが多く、そうなると

  • アセットごとに見た目が違って統一感がない
  • 他人のゲームで同じアセットが使われていた場合、「またこれか…」と思われてしまう

といったことになりかねません。もちろん、だからといって素材をすべて自作するというのもなかなか難しいわけですが、例えば3Dゲームであればシェーダーを統一するなど最低限の工夫はしたほうが良いと思います。オリジナリティはともかく統一感のなさは工夫次第で何とかなる場合が多いのであれこれ考えて対策してみましょう。

基準3:かわいい・かっこいいと思わせる要素がある

最後に三つ目の基準はグラフィックにかわいい・カッコいいと思わせる要素があることです。かわいさやかっこよさはプレイヤーを魅了し、ゲームをプレイする意欲を掻き立てます。

特に売れるゲームにしたいならかわいさは非常に重要です。かわいいものは男女にかかわらず購買意欲を強く刺激しますし、買った後の満足度も高くなる傾向にあるため強力です。ゲーム開発者の方は意外とこの点を見落としていることが多いのでぜひかわいいゲームも視野に入れて頂ければと思います。

おわりに

以上、簡単ではありますがゲーム開発で悩みのタネになりがちなグラフィックについてのお話をしました。やはり個人開発の場合は労力的に悩ましい部分ではあるものの、絵作りや素材の選定は蔑ろにせずにできるかぎりこだわって頂きたいところです。

ちなみに「具体的にどうすればグラフィックの質が良くなるか?」といった点については以下の記事で詳しい話をしていますので、併せてご覧頂ければと思います。

【ゲーム開発】自作ゲームの見た目を良くするコツまとめ!見るだけで楽しいゲームを作り上げよう
今回はゲーム開発における「絵作り」に関する話題で、タイトルの通り 自作ゲームの見た目を良くするコツ をまとめてみるという内容になっています。 個人でゲーム開発をしていると、どうしてもゲームの見た目がショボくなってしまうという問題があります。...

この記事がゲーム開発のお役に立てば幸いです。